「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」カテゴリーの記事一覧

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第9話 深夜のＷＳ劇場で演出家の久部三成は、思いを寄せる倖田リカと２人きりでいる。リカを守るためにリカの元情夫・トロを追い出した久部の勇敢な一面を見て、リカも少しずつ久部に惹かれ始めていた。親密な雰囲気が漂う中、久部は、劇場が軌道 […]

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第8話 ＷＳ劇場では、久部三成によるシェイクスピア劇「冬物語」が上演されている。芝居を見ながら必死にメモを取っているのは八分神社の巫女・江頭樹里。隣に座っている神主の父・論平から芝居に集中出来ねえだろと突っ込まれるが、カット出来る […]

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第7話 久部は、大御所俳優・是尾礼三郎を迎えて稽古する日々を送っていた。「夏の夜の夢」の初日公演から１週間が経ったが、観客は思ったほど伸びていない。売り上げは目標の半分にも満たない状況だが、来週からはシェイクスピア後期の名作「冬物 […]

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第6話 クベ版「夏の夜の夢」初日公演を終えたばかりのＷＳ劇場。客席で久部三成に声を掛けたのは、日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾礼三郎だった。是尾は、久部が敬愛してやまない蜷川幸雄氏が演出した舞台にも数々出演している大御所俳優 […]

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第5話 「夏の夜の夢」公演初日。ＷＳ劇場では関係者を集めたミーティングが開かれ、舞台監督の伴工作が１日のスケジュールを手際よく説明する。その後、久部三成が劇団クベシアター旗揚げですと高らかに宣言すると、場内は大きな歓声で包まれ･･ […]

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第4話 ＷＳ劇場では久部三成による夏の夜の夢の初日公演を翌日に控え、倖田リカ、蓬莱省吾らが追い込み準備に追われていた。明日はうまく行くのとリカに訊かれると、久部は自信いっぱいにもちろんと断言する。その頃、八分神社の社務所には神社本 […]

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第3話 ＷＳ劇場の向かいに建つ古アパート・グローブ荘では、久部三成が必死になって台本を書いている。シェイクスピアの夏の夜の夢を、ＷＳ劇場で上演するために書き換えているのだ。その姿を見守っているのは蓬莱省吾。夜食を頼まれた蓬莱は、同 […]

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第2話 風営法の改正でストリップショーが厳しく規制されるようになり、２年前の熱狂が嘘のように寂れてしまったＷＳ劇場。パトラが踊るショーの客席は閑散とし、まるで盛り上がらない。ＷＳ劇場の法被を着てパトラのショーのピンスポを担当するこ […]

もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう　第１話 昭和５９年秋。蜷川幸雄に憧れる演出家の卵、久部三成はあまりの横暴ぶりに劇団から追放されてしまったのだ。あてもなく彷徨う久部は、怪しいアーケード街に迷い込む。ネオンが光るその商店街は八分坂。渋谷駅から８分でたどり着くから八分 […]